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【代表インタビュー:後編】次世代が希望を持ち輝ける日本へ~“お役立ち”から生まれる絆と幸せの拡がり~

2022.12.26
インタビューの前編からお読みください。


“渋谷の町の文房具屋さん”としてスタートをした山崎文栄堂は、2020年に創業100周年を迎えました。
しかし長い歴史の中で、会社の存続の危機にさらされたことも。
困難や様々な出来事を経て、ビジョンとしたのは「幸せを創り拡げていく」こと。
お客様はもちろん、地域や社会にも寄り添う「お役立ち」に力を尽くす中、三代目の代表取締役社長・山崎登氏が繰り返すのは「感謝」というキーワードでした。
この記事ではインタビューの後編をお送りいたします。前編はこちら


社員一人ひとりの成長を見た時の嬉しさや愛おしさ
山崎文栄堂では、年に数回、社長と社員が共に取り組む登山研修(※2)が行われています。
しかし、そこには通常の営業研修のようなイメージとはかけ離れたものを感じました。
新卒の新入社員を含めた全社員で北海道を訪れた際には、カヤックに挑戦をし、自転車に乗ったり山に登ったりとアクティビティを楽しんだそう。
「みんなでゴールを目指したり、おいしいものを食べたりワイワイと過ごしました。研修といえば研修なんですが、登山という挑戦の機会を全員で成し遂げる姿が嬉しくて、ありがたい気持ちになりました。四日間という期間の中で、一人ひとりの成長があるんです。山を登るということを乗り越えて、輝いていく姿を見た時に嬉しい気持ちはもちろん、愛おしい気持ちすら湧いてきましたね。」
「みんなに喜ばれている実感や、嬉しい・ありがたい気持ちに包まれながら東京に戻ってきたら、その生産性を持ってまたお客様に向き合えるんです。」
自分自身が成長でき、まわりにも感謝される。
両方が成り立つことで、社員一人ひとりが常に良い状態でいられるのではないでしょうか。
(※2)「ヒーローズクラブ」にて、全国の中小企業の仲間たちと取り組んでいる研修です。毎年、屋久島や北海道を舞台にチームビルディング研修をしています。

失われつつある日本を取り戻す貢献活動も仕事の一つ
山崎文栄堂では、社会貢献に繋がる活動が多くみられます。
「日本各地の経営者が集う豈(やまと)プロジェクトは、全国各地の中小企業を良くしていくための活動です。登山研修ももちろんですが、これも仕事の一部なんです。日本人が持つ、大切なものの復興を目指しています。」
日本人が失いつつある“農業・教育・文化・経済”の復興をするために、4つの取り組みをしており、これらには社員も積極的に参加をしているそうです。
有機栽培で育つお米の復興のために、栃木県塩谷町へ定期的に足を運び、米作りにも精力的に取り組んでいるという山崎社長。
人同士が繋がると、お金の循環や、会社の業績にも繋がっていくといいます。
全国の中小企業や、自治体との繋がりがどんどん広がる中で、山崎社長自身も代表でありながら経営や財務のサポートをしたり、農業に取り組んでいます。
「幅広い仕事に取り組んでいるのは、私だけではありません。山崎文栄堂の専務でありながら、ヒーローズクラブの事務局長や個人会社の社長を兼任したり、社員でありながらヒーローズクラブ事務局の仕事をしたり。一人で何役もやっている社員もいます。自社だけで仕事をしていたら触れられなかった学びが、そこにはあります」
「半分は学び、半分は仕事」と話す山崎社長の言葉通り、社会に貢献する喜びを感じられる経験や学びを、多く得られることが分かります。

自分を良い状態にもっていき感謝の気持ちで一日が始まる
いつでもイキイキとした笑顔で、エネルギーに満ち溢れている印象の山崎社長。
そんな山崎社長の一日のスタートは、スイッチをオンにするために様々な習慣があるのではないかと思います。
ですが、返ってきた答えは意外でした。
「あまりスイッチをオンにするという感覚はないですね。朝日を浴びて気持ちをリセットしたり、お風呂に入ってストレッチをしたりと、自分を良い状態にもっていくゆったりとした時間を過ごしています。ただ、毎日の全てが穏やかにいくわけではなく、会社の大変なところ・困っているところに介入するといった意味では勝負であり、そのためにはエネルギーを使うんですよね。だからこそ、朝から最高の状態にしておく必要があるという点では、アスリートに近い感覚です」
また、自身が米作りに取り組んだことで、朝はお米を炊いてみそ汁を一緒にいただく。
安心安全な食と、リラックスをし心を整える時間が、山崎社長のエネルギーの一つとなっているのかもしれません。

教育・場作りの更なる発展へ
山崎文栄堂で働くひとたちの取り組みをうかがっていると「文房具屋さんではないんですか?」という言葉が思わず出てしまいそうになります。
実際のところ、やはりよくそう言われるんですと山崎社長はいいます。
「もしかしたら山崎文栄堂の“文”っていうのは、文房具だけでなく日本文化の“文”でもあるのかもしれないなぁって感じるんです。今までやってきたことに捉われず、みんなが喜ぶこと・日本が良くなることに対して、何を生み出していったらいいかをどんどん出していくことが大事だって思います」
今取り組んでいるお役立ちは、会社訪問をしてできなかったことをできるようになってもらう、ある種の教育サポートでもあるといいます。
「こういう教育サポートって世の中にはあまりないんですよね。“教育”という部分を含めたサポートをしていくことと、そしてずっと取り組み続けているオフィスの“環境”を整えていくこと。これらの“教育・場作り”が更に発展していくことで、あったかい良い会社がもっと増えるだろうなと考えています。いま山崎文栄堂では私たちが作った有機栽培のお米をお昼に炊いてみんなで食べる会社給食の取組みをしているのですが、それも食育・教育のひとつなんですよね」
山崎文栄堂の更なる100年に向けて、最後に山崎社長はこのように話しています。
「『大人って楽しそうだな』って、次世代が希望を持って輝く日本にしていきたいですよね。上から何かを教えるのではなくて、一緒に楽しんで創り上げていく幸せを味わっていく。会社という垣根を越えて、それがたくさん広がっていったらいいなって思いますね。」
過去からのあゆみから現在、そして次への100年に向けて、日々歴史を刻み続ける山崎文栄堂。
そこには、希望に満ち溢れた明るい未来が待ち受けている。そう思わずにはいられません。

山崎文栄堂では通年にわたり、共にチャレンジする仲間を募集しています。
メイン事業は、事務用品の通信販売をおこなうアスクルの代理店事業。
そのほか、オフィス環境全体のサポートや教育事業など、枠にとらわれない幅広いサービスを提供しています。
主なお仕事は既存のお客様との関係性を築いていく営業職ですが、山崎文栄堂には、ひとつのことにとらわれず、その人らしさを尊重し、チャレンジと成長をし続けられる環境があります。同じ想いでお仕事したいと思っていただける方のご応募、心よりお待ちしています。


インタビュー記事執筆:りぶにこるさん
☆丁寧なヒアリングと記事をありがとうございました!☆