健康経営という言葉が叫ばれて久しい昨今、ストレスチェックや運動の促進など、さまざまな工夫で健康経営に取り組む企業が増えてきました。今回は炊飯器さえあれば導入できる新しい健康経営のかたち「オーガニック会社給食」についてご紹介します。
オーガーニック会社給食とは?
就業時間中の食事の選択肢について考えたことはありますか?
(1)外食:飲食店で食事
(2)中食:コンビニやキッチンカーなどで購入して社内で食事
(3)自炊:在宅時に自炊(または自分でお弁当をつくってオフィスに持ち込み
(4)社員食堂
会社の所在地域、オフィススペース、働き方によって様々ではありますが、一般的な選択肢としては、上記のいずれかが多いのではないでしょうか。
会社給食とは、「会社に炊飯器を置いてお米を炊飯して支給する」新しい食事の選択肢です。そして、化学肥料を使わない有機の素材を使って行う会社給食のことを『オーガニック会社給食』と称して取り組んでいます。
オーガニック会社給食が注目される背景
オーガニック会社給食が注目される背景としては、日本を取り巻く大きな2つの社会課題があります。
①労働力人口の減少
日本は労働参画できる人口が減って人口オーナス期といわれる時代になりました。労働人口減少の時代を迎え、企業としては従業員の健康管理を経営的な視点で考えて健康投資を行い、従業員の健康を維持してより良い状態で生産性高く事業活動をすることが求められています。
②有機農業に取り組む生産者の課題
農林水産省の調査によると、有機農業に取り組む生産者の課題として「収量が下がる懸念」「栽培の難しさ」「販路の不安」などから有機農業にチャレンジしたくでもできないという課題が見えてきます。有機農業がビジネスとして成り立ち、若者が希望をもって農業にチャレンジする世界を創り拡げていく社会的責任が、企業や消費者にも求められています。
オーガニック会社給食に取り組むメリット
オーガニック会社給食に取り組むことで、次のようなメリットが期待できます。
(1)従業員満足の向上
化学肥料を使わずに育てたお米は希少価値が高く市場にあまり出ていません。そして調達が難しいだけではなく、有機の農作物は決して安価ではありません。希少価値が高いお米を会社給食でいただけるのは従業員満足につながりますし、安心安全な食事として社員の健康にもつながります。
(2)労働生産性の向上
ご飯は粒状で消化吸収に時間がかかるため腹持ちがよく、集中力のアップと維持におすすめといわれています。また、江戸時代、情報の伝達手段として活躍した飛脚の走行距離は一人一日に150km以上だった言われています。当時の記録によると飛脚の食事は麦飯のおにぎりと漬物程度。このことを考えても日本人の体力の源はお米と言えるのではないでしょうか。お米中心の食事は仕事の生産性の向上につながることが期待されます。
(3)簡単に始められる
社員の健康のために良質な食事を提供したいという経営者の思いがある一方で「場所がない」「設備投資する余裕がない」といった事情も出てきます。オーガニック会社給食で必要な機材は炊飯器のみ。場所が狭くても、多額の投資をしなくても、炊飯器とお米があればいつでも簡単にスタートできるのがオーガーニック会社給食の大きなメリットの一つです。
(4)社員とその家族の食育につながり、消費行動が変わる
企業に所属する社員一人一人は、家庭に帰るとお父さん、お母さん、息子、娘の立場になります。オーガニック会社給食の取り組みから、家族で「食」について考えるきっかけになり、日常購入する食材に対して消費行動を見直すことにもつながります。
(5)採用活動の差別化につながる
「25卒冬 就活生調査」によると、『社会貢献』を軸に企業選びをする傾向が強くみられという結果が出ています。自社の利益を追求するだけではなく、社会への影響力を強く意識している学生が増えており、企業で有機米の買い支えをするオーガニック会社給食は企業価値の向上と採用活動の差別化につながります。
最後に・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。
山崎文栄堂は一般社団法人日本中小企業経営審議会に参画し、日本の農業・教育・文化・経済の発展のために活動しています。オーガニック会社給食は社員の健康促進だけではなく有機米を買い支え、日本の農業の復興につながる取り組みでもあります。農業支援にもつながる新しい健康経営のかたち「オーガニック給食」を始めたい方、ご質問やお問い合わせはお気軽にご相談ください。
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